飛鳥里山クラブ30周年記念誌
4/86

祝飛鳥里山クラブ30周年栁澤秋介祝飛鳥里山クラブ30周年国営飛鳥歴史公園事務所長飛鳥里山クラブ設立30周年誠におめでとうございます。公園におけるボランティア団体の活動が30年にわたって継続しているということ自体がものすごいことであり、まずその事実に驚かされます。飛鳥里山クラブは「飛鳥の森づくり」から始まった活動が発展・継続して、こんにちまで植生の保全・管理やガイド活動をはじめ、数々の取り組みをいただいてきており、公園にとってなくてはならない存在です。令和6年には「第7回インフラメンテナンス大賞」優秀賞を受賞されましたが、その際の評価のポイントとして「継続的な活動となるよう工夫し飛鳥里山クラブ会員の皆様、設立30周年おめでとうございます。国営公園における市民活動の先駆けとして飛鳥歴史公園に「飛鳥里山クラブ」が誕生して30年という記念すべき年を、皆様と一緒に迎え、お祝いできることをとても光栄に思います。30年もの長きにわたって、里山環境の保全、ササユリなど希少種の保護育成、飛鳥管理センター長飛鳥里山クラブ会長中井健二、長期間の活動により公園の魅力を高めた」「公園内だけではなく地域での活動を通じて里山の保全活動等に対する理解を深めた」とあり、まさに飛鳥里山クラブの活動の特色が、世の様々なボランティア活動団体の範となるものと評されたものと思っております。改めて、この素晴らしい取り組みについて、設立当初から今まで活動に参加いただいた全てのクラブ員の皆様、またサポートに携わってこられた管理センターの皆様には、心より感謝を申し上げます。飛鳥の歴史的風土を守り育てるという飛鳥歴史公園の役割に終わりはなく、これからも長く続けていかなくてはなりません。現在進められている「飛鳥・藤原の宮都」世界文化遺産登録の取り組みの動きなどをふまえると、今後飛鳥を取り巻く状況は大きく変わってくると考えられ、こうした中で飛鳥里山クラブの存在はさらに大切になってくると思っておりますので、何卒よろしくお願いいたします。飛鳥の自然や歴史・文化的遺産を巡るガイド活動等、多岐にわたって取り組まれてきた皆様の活動が、令和6年に開園50周年を迎えた飛鳥歴史公園の今日の姿を形作ってきたのみならず、飛鳥地方の歴史的風土の保存と活用に大きな役割を果たされてきたことに、深く敬意を表します。令和8年の「飛鳥・藤原の宮都」の世界遺産登録に向けて、公園や飛鳥地方を取り巻く環境もこれから大きく変わることが予想されます。そのような変革期において、これから益々、飛鳥里山クラブの存在意義が高まってくるものと思います。皆様とともに世界遺産にふさわしい公園を目指していきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る