飛鳥里山クラブ30周年記念誌
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私の明日香(飛鳥)「飛鳥の魅力」里山クラブに入会した理由は、私が思い描いていた「明日香」とはどんな所だったんだろう?がありました。ふとしたきっかけで「明日香」と出合い、何度も何度も通い楽しくて仕方がなかった頃、決心して大阪から奈良へ引っ越しました。それは「明日香」を知って1年後くらいでした。こちらに来て奈良のあちこちを巡り、もち。、ろん明日香のイベントにも参加しましたそのうちコロナが流行しイベントも減少し「」、。)。、春、日差しが少し暖かくなった頃、カメラを持ってその場所に出かける。その場所は小さいクローバーがたくさん生えている小高い丘の上にある。到着するとすぐにレジャーシートを広げる。寝転んで空を見上げる。いい天気だ。時折カラスが横切っていく。風が吹くと近くの木々がサラサラと音をたて葉が落私が飛鳥に惹かれるのは、自然と歴史と人の暮らしが程よく調和している風景に居心地の良いものを感じるからです。春のさくら、山野草、小鳥のさえずり、新緑の美しさ。夏にはホタル。秋は朝日夕日に照らされて黄金色に耀く稲穂の美しさ、など数えきれませんそして訪れる人が減る冬。その寒さと静けさの中、古寺や遺跡が千数百年もの間変わらずそこにあり続けていることあれほど楽しかった「明日香」が見えなくなりました「明日香」は何処へ?そう!今まで私を楽しませてくれた里山クラブに入ってみようと思い入会となりました。入った時はコロナ禍で28期同期の方とは会話もままならず、お昼も各自間隔をとって食べるしだいでした。今では日々ラインで連絡を取り合う仲間です。私の「明日香」探しは続き、この頃「飛鳥」もでてきます。多分このまま「明日香(飛鳥」探しを続けるでしょう。ちなみに私の好きな場所は「飛鳥宮跡周辺」です。ちていく。どこか遠くで鳥の声。眼下は里山風景。ゆっくり時間が流れていく。子どもの頃、瓦屋根の上に干した布団でよく寝そべった。さすがに瓦の焼ける匂いはしないけど当時の記憶が蘇みがえる。しばらくじっとしていたら、いつの間にか近くの木にイカルの群れが現れ気持ちよく囀っていた。歳を重ねてくると一日、ひと月、一年が途方もなく早く過ぎてしまう。たまにはゆっくりと時間を楽しむのも良いかもしれない。あなたのお気に入りの場所はどこですか。の奇跡に、改めて感動します。古代の人々の思いや生活ぶりを想像し楽しむことが出来ます。今の私達と変わらない感情があって、悩みもあって、そして同じように自然の営みに感動し、癒されていたのかもしれないなあなどと。そのように、ただその風景が好きで飛鳥に惹かれていただけでしたが、里山クラブに入って古代史を少し学ばせていただけたことで、いつもの景色がより身近に感じられるようになりました。自分にとって飛鳥は謎めいた癒しスポットです。飛鳥の小丘にてお気に入りの場所28期ウネメ29期川嶋康裕28期H

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