飛鳥里山クラブ30周年記念誌
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」。サークル活動と飛鳥わたしのメッセージ講座生を修了して、早や10余年。園芸では「ササユリ「ナンバンギセル」を中心に、日本古来の草花を季節ごとに高松塚芝生広場の横に花壇を作り育てています。ササユリは3年または4年、球根を公園内や甘樫丘に植え付け、毎年「ササユリ見学ツアー」を行っています。ナンバンギセルも毎年種を取り茅カヤ)の根元に直播きします。万葉歌にも詠まれているこの「思い草」を、初めて実物に出会い感激しました。さて、もう一つの文化サークル。月1回の例会で吟行と称し、村内その時々に訪れ、飛鳥里山クラブに入り17年…あっという間に過ぎてしまいました。入会のきっかけは…子どもの役員仲間の方の植物に関する知識に驚き、また楽しそうに里山クラブの話をされる姿に“知識が増えて楽しい場所があるなんて…私も是非”との思いで申し込み講座を受けるようになりました。私たち13期生は35名、1年間和気あいあいと楽しく学び同期で色々な所へ行き親交を深めましたサークル活動においては、今まで気にも留めなかった植物を知りそれぞれに生きるための営みを行っていることに歴史、文化、感性を季節に合わせ、作句します。旧家を訪ね、ご老人から昔話を聞き、今も残されている先代奥様の嫁入り駕籠を拝見し、またお屋敷の欄間の近江百景の見事さ古さは驚きでした。新参者の私ですが、明日香村を歩き、大字を廻り、地理も少しは覚えました。一応、村民といえましょう。発掘調査も進み、現代に遠い飛鳥時代を重ねられるこの地は不思議な空間です。飛鳥を知るには、まだまだ時間が必要と思いますが、遺跡や埋蔵品に楽しみが残っています。村民の一員として、誇りに思います。拙句「雨上がり白より青へ七変化」改めて気付かされたり、苦手な歴史も日本誕生の地と言われる飛鳥の歴史を先輩方に教えて頂くようになり興味が湧き楽しくなってきました。里山あそび広場・サークル中心のイベント等より多くの方に来て頂きたく、皆で知恵を出し合い計画し、その結果、参加者に喜んで頂いた時の感動は何物にも代え難いものです。思えば私の生活の中で里山クラブの活動はかなりの割合を占めています。ボランティアしていると言うよりボランティアさせて頂いている心境です。これからもより多くの方々に飛鳥の魅力を感じ取って頂ける様に私自身が楽しく活動していきたいと思っています。ペンネーム一言多姫12期一言多姫、(13期尾関常子

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