、、」自分にとって飛鳥とは?わたしと飛鳥~原点を見つめて~20期K.T29期宮田康和飛鳥里山クラブが誕生した平成7年の12月、東大阪市から橿原市に引っ越して、里山クラブと同じく来年で30年になります。里山クラブに入ったのは、当時子どもが小学生でしたので、あそび広場やオオムラサキの放蝶会に家族で参加したことがきっかけでした。そんな中、妻が先に里山クラブの活動を楽しむ様子や、毎春送られてくる募集要項を見る度に、自分も退職したらボランティア活動をしたいと、ずっと思っていました。里山の醍醐味を味わうことのできる甘樫丘私にとって飛鳥の魅力とは、心惹かれるところは何か?を考えてみたい。明日香村に隣接する橿原市久米町で生まれ育ち、久米寺や丸山古墳、石舞台古墳などは幼い頃の私の遊び場であった。甘樫丘も60年前に植林された苗木が今は見事に山林を形成し、大きく景観を変えた。飛鳥の地は余りにも身近であり、庭のような存在であった。私の学生時代に高松塚古墳の壁画が発見されたことも鮮明に記憶している。関大の学友たちが網干善教先生とともに発掘調査に関わり、世紀の大発見となった。キトラ古墳も然りである。「飛鳥」という限定された地域に宮殿が造が大好きです。神聖な歴史のある小丘、里山の風景が残っていて、山野草、鳥や虫の鳴く声、オオムラサキの育成にも心を和ませてもらっています。また、展望台からの素晴らしい眺め、特に桜が咲く春はいつも心が満たされています。里山づくり隊の活動、中でも炭焼きでは、全チームによる協力の元、作業で汗を流した後は達成感がより感じられます。今日もみんなの顔を見ることができて楽しかった、参加してよかった、と思うことのできる活動を続けていきたいです。里山づくり隊の活動で多くのクラブ員の方、甘樫丘でお会いしましょう。営され、わずか120年程の間に飛鳥時代の政治と文化が凝縮されている。その歴史的景観の中に残る幾多の遺跡や古墳など、断片的には知り得ても体系的に把握することは難しい。ましてや解説するとなると一筋縄ではいかない。昨年度29期生の研修を通じて、改めて知的好奇心が芽生え「飛鳥を正しく知ること」「学ぶこと「体感すること」を教わった。里山クラブ員との交流をしっかり深めて、一人前になれるよう努力していきたい。さらに飛鳥の魅力を語るうえで万葉集の存在は大きい。飛鳥には万葉歌の故地が多くあり、数々の植物が詠み込まれている。万葉集にも関心を寄せながら、ゆっくりと飛鳥病?に冒されたい。
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