自然観察サークル 11月の活動

11月10日に自然観察サークルの定例会が実施しました。
今回は明日香村から少し足をのばし隣り町の桜井市での自然観察です。桜井駅からバスにのり談山神社の手前の桜井市百市(もものいち)から下居(おりい)までの自然豊かな川のせせらぎの聞こえる緩やかな山道を自然観察しました。
ススキもアブラススキも一番きれいな時期も終わり山の樹々の紅葉が楽しめました。
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ススキ
百市のバス停から観察を開始しました。
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アブラススキ
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ヤブマメ(地中のマメ)
林のふちなどに多いツル性の一年草のヤブマメの根元には果実ができていました。
秋の花は華やかではありませんが可愛い花をさかせていました。
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サクラタデ
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ヨメナ
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イタドリ
シュウメイギク、サクラタデ、ヨメナ、ヒメジョオン、春には茎を生で食べられるイタドリが花を咲かせていました。他にシシウド、薄いピンクの花をたくさんつけたミゾソバ、ワレモコウ、アキチョウジ、ヤマシロギク、アキノキリンソウ、ヒヨドリバナ、シロダモ。
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ワレモコウ 
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スイセンの蕾もありました。
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アキチョウジの花 
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アキチョウジ 花のあと
秋といえば実りの秋です
アケビ、カラスウリ、ヒヨドリジョウゴ、ティカズラ、ハダカホオズキ、
オオアエイリドオシ、ムカゴ、フユイチゴ、アオキ、マンリョウ、ハナイカダ、ツルリンドウ、ツルアリドオシ、ビナン(サネ)カズラの赤い実等色々みられました。
観察道具には高いところの花や葉、実を観察できるように双眼鏡、小さな花や葉の表面を観察するルーペの他にナイフもあれば役にたちますよ。
今回もマタタビの実を割って観察させてくださった先輩がいました。
なんと実の形がキーウィに似ているとおり、割った断面もキーウィに似ていました。
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マタタビの実 
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マタタビの実の断面
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ウバユリの実の中
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ハナイカダ 実(葉の真ん中の黒いもの)
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ビナン(サネ)カズラ 
ハナイカダは春に葉の上に緑色の花をさかせ、今は黒い実になっています。
ビナンカズラとは、昔武士などが整髪用に用いたもので、「美男葛(びなんかずら)」で、これを用いると、「美男」になるという意味から呼ばれました。
どろどろにした、樹液を用いて、男女共、頭髪養毛料や整髪用として、薄めて、洗髪用に用いていたそうです。
今回もサークル員の熱心な観察は昼食を後回しです。短い行程でも中味の濃い観察でした。
観察後解散し各々昼食をとりました。
次回も明日香村の隣まち、橿原市の香久山周辺を観察して歩きます。今度は冬のどんな自然に出会えるでしょうか?