6月11日(日)定例会で宇陀市の深野の里へササユリを見に行ってきました。飛鳥で咲くササユリと生育環境や花の状態に違いはあるのでしょうか。
棚田は満々と水が張られ田植えが終わっていました。畔の草はきれいに刈られて、なんだか懐かしいような、昔見た景色のような、心がほっとする景色でした。飛鳥もそうですが、里山は昔、どこも皆こうだったのだろうと思えるような景色でした。
「深野のササユリ」は村おこしの一環で、野山にまだ残っていたササユリを村民みんなで保存会を作って大切に増やしているとのこと。そのササユリを集めて、村を訪れた人々が見やすいようにササユリの観賞場所を作っていました。
楚々とした美しいササユリでした。
ササユリの一生って、ご存知でしょうか、みなさん。ササユリは、花が咲いた後、蒴果(さくか‐中に種があります)が熟したら、これが飛び出します。そして地下で2年、3から4年目に一枚葉を地上に出し、5年目以降になると茎をのばし養分を蓄え、うまくいったら6から7年目ごろにようやく花を咲かせます。このササユリの花はこれほどの時間が必要なのですね。そう思ってこの花を見ると、なお一層この花をいとおしく思わずにはいられません。
このササユリの深野の里へ、私たちは近鉄南大阪線の三本松駅を降りて約4キロの山道を歩いて行きました。バスも出ているそうですが、私たちは途中の「青葉の滝」を見たり、森林浴を楽しんだり、野草を観察したりしながら深野の里へ行きました。森林浴をしながら、野草の観察をし、サークル員と談笑し、楽しいひと時をみんなと一緒に過ごすことができました。天候にも恵まれ、有意義で楽しい一日でした。
青葉の滝です。
コアジサイとホタルブクロです。
ヤブムラサキとテンナンショウです。
自然観察サークル 6月の活動
