今回は21期生による史跡案内です。
21期生で歴史サークルに所属しているのは3名、約30名の参加者を案内するため、先輩達の応援を受けての実施です。。
案内コースは 豊浦宮跡~甘樫丘~石神遺跡~水落遺跡~飛鳥寺~万葉文化館~酒船石遺跡~飛鳥京跡でした。
万葉文化館では、当該施設の工事にあたり発掘調査して飛鳥池工房の発見に至り、日本最古の富本銭や各種宝石、貴金属等が発見されたことが解説されました。これらは材料を単に大陸(唐など)から輸入して工作していたのではなく、宝石は原石から加工、金属は成分を抽出から行う本格的な工房であったそうです。
また同館地下には、万葉人の暮らしや工房での作業風景等が精巧に復元されている展示室があり、ここも見学しました。当時の暮らしの様子などを肌で感じられる素晴らしい展示なので、訪れた方は是非この地下展示室も見学されるとよいと思います。
甘樫丘展望台
この展望台は標高148mとそれほど高くはないですが、飛鳥京から大和三山に囲まれた藤原京や大阪との県境、国定公園にも指定されている金剛・葛城・生駒山系の山々が一望できます。
そして甘樫丘には飛鳥の基礎造りに貢献し、大化の改新の始まりとされる「乙己の変」で滅びた蘇我蝦夷・入鹿親子の邸宅があったとされていますが、未だその場所は確定されておりません。皆様方もこの眺めを満喫しながら、 古の都のロマンに浸るのはいかがでしょうか。
酒 船 石
この石のある山は、天理砂岩と言われる石のブロックの4段積み石垣が下から3層周囲を取り囲むように積まれています。そして麓には亀形造形物と言う遺構が発見されあわせて酒船石遺跡と呼ばれています。
日本書紀にも登場し、多くの土木工事を行い“狂心”と非難された斉明天皇の時代に造られたものだそうです。酒船石は南北の両側は割り取られ、日本一の山城とされる高取城の石垣に使われたそうです。いずれにしても、これらの遺跡は一体どんな使われ方をしたのか、何だったのか未だ不明で色んな説があります。皆様も色々な説を調べてみて自分なりの想いを巡らせてみるのも面白いのではないでしょうか。
歴史サークル 6月の活動
