遺跡・史跡

中大兄皇子が造った日本初の漏刻（ろうこく）跡です。
飛鳥川の水を使って時を計っていました。漏刻とは水時計のことです。

皇極天皇の宮殿跡で乙巳の変（大化改新）のはじまりの舞台となった場所。
継続的に発掘調査が行われ、石敷の広場や大井戸跡が出土しています。同じ場所で、宮殿の遺構に数層の重複があり、上層は天武天皇の飛鳥浄御原宮の可能性が強くなっています。

飛鳥寺の東南の谷間で発見された飛鳥時代の総合工房。
ガラス製品や金・銀・銅製品などを製作していたことが判明しているほか、数千点にも及ぶ木簡が出土しています。
また、ここで富本銭が鋳造されていたことも判明しています。富本銭は和同開珎よりも古い最古の鋳造銭です。
万葉文化館の敷地内にあり、同館では飛鳥池工房遺跡復原遺構（炉跡群復原展示）のほか、富本銭を始めとした出土品を紹介しています。

７世紀中頃の飛鳥川の左岸にある宮殿跡。
４棟の細長い掘立柱の建物が整然と配置され、石敷きの遺構なども見つかっています。
※現在、宮殿跡は埋め戻し保存されています。

蘇我稲目の私邸を寺としたとされ、由緒からいえば日本初の寺。
後に物部氏によって焼かれましたが、再興して豊浦寺の前身となりました。
現在は江戸時代に建立された向原寺があり、その後を引き継いだとされています。