2025/10/11(土) 飛鳥★星まつり2025 10/11
キトラ古墳の石室内天井に描かれた天文図、日像、月像は7世紀末から8世紀初め頃に描かれたものです。約360個の恒星による74の星座が認識されているほか、内規、外規、黄道、赤道の4つの円が描かれています。この天文図の原図を作るための観測が行われた年代や観測地を推測する研究も進められ、この天文図の原案は紀元前65年〜紀元300年前後に、北緯38.4度〜33.9度と、いずれも1700〜2000年前の大陸で観測されたと推測されています。これらの事から、日本天文学会では、「キトラ古墳天井壁画は、古代における天文学の水準のみならず、アジア大陸から日本への科学知識や文化の流入を知る事が出来るものであり、天文図は科学的な分析に耐えうる本格的な星図として、天文学史上極めて重要と言う事が出来る。」とし、2019年度の日本天文遺産に認定する事となりました。国営飛鳥歴史公園では、日本天文遺産認定を記念して、キトラ古墳周辺地区を中心に、「飛鳥時代と宇宙、星」をテーマとした飛鳥星まつりを開催。飛鳥の歴史と科学、芸術、手仕事と食を通して、「星と人と四神(大地)が響き合う時間」を、集う皆様と創り上げる事が出来れば幸いです。
9:30~10:00 星まつりオープニングセレモニー
キトラ古墳の墳丘の前から、民芸寺子屋による獅子舞と、吾妻春真彌による北斗八星の天女、西王母の舞で、星まつり会場を練り歩きます。西王母の鈴は五穀豊穣をもたらし、星の獅子舞に頭を噛んでもらうと、「嚙みつく」は「神付く」と言われ、邪気を食べてくれて星の神様が付いて縁起が良いとされています。通りかかったら、是非鈴を振ってもらい神付いてもらってください。
【会 場】キトラ古墳墳丘前から星まつり会場
*キトラ墳丘前に9:30前にご参列下さい。ご一緒に手を合わせていただき、そこから星まつり会場へ練り歩きます。
10:00~16:00 キトラDEプラネタリウム
飛鳥星まつりだけのお楽しみ♪
四神の館に直径5mのプラネタリウムがやってきます。
当日受付
【会 場】四神の館内 ホワイエ
【時 間】10:00~/11:00~/12:00~/
13:00~/14:00~/15:00~/
各40分間投影
【定 員】各回定員30名
【参加費】無料・当日受付
【協 力】てんもんぶ
10:15~12:15 キトラの土染め四神の背守り貫頭衣 ワークショップ
日本最古の布と言われる倭文(しずり)のように、間伐材を使って作った木の布で とても着心地の良い貫頭衣を作りましょう。キトラの大地の土を焙煎して作った染料で、その貫頭衣を染めます。現在、「服用」という言葉は、薬を飲む時に使われていますが、本来はご縁の大地の土や草で衣を染めた衣をまとい、そのエネルギーを皮膚からいただく事を服用と言いました。また、古代では人間の魂は背中から出入りすると考えられ、魂が身体から出てしまうと体調が悪くなったり、長く続くと死に至ると言われていました。それで背中にお守りを付けて守ってもらうという風習がありました。今回はキトラの土染めをした貫頭衣に、伊勢型紙で四神の背守りを染めます。飛鳥星まつりで、古代の服用と背守りの文化を蘇らせましょう。
事前申込
【講 師】ヤマツミワタツミ
【会 場】四神の館内 体験学習室
【定 員】10名
【参加費】12000円(材料費込み)
13:00~14:00 オイリュトミーワークショップ「北斗八星を動く」
同日の夕方から行われる「海人族の星の記憶~北斗八星」で登場する八人の天女。天地に豊穣をもたらしたと伝わっています。北斗七星は、七星までしか地球に見えない理由からそう呼ばれていますが、実は八番目にアルコルという星があり、本来は北斗八星だと言われています。また北斗八星の天女は羽衣で天降ると言われています。今回は八星の天女が天降った山がある、京丹後の絹を羽衣として使い、その天地の循環の道を、お一人お一人が星となり、八芒星の形で動きます。是非ご一緒下さい。
事前申込
【講 師】吾妻春真彌(あずま はるまや)
【会 場】四神の広場 ※雨天時:四神の館シアタールーム
【定 員】15名
【参加費】3,500円
14:15~15:00 アイヌと沖縄~星の唄舞
アイヌ、沖縄の星にまつわる唄や舞などを中心に、日本各地の伝統芸能を披露。
【出 演】民芸寺子屋
【会 場】四神の広場前舞台 ※雨天時:四神の館シアタールーム