2025/10/12(日) 飛鳥★星まつり2025 10/12
キトラ古墳の石室内天井に描かれた天文図、日像、月像は7世紀末から8世紀初め頃に描かれたものです。約360個の恒星による74の星座が認識されているほか、内規、外規、黄道、赤道の4つの円が描かれています。この天文図の原図を作るための観測が行われた年代や観測地を推測する研究も進められ、この天文図の原案は紀元前65年〜紀元300年前後に、北緯38.4度〜33.9度と、いずれも1700〜2000年前の大陸で観測されたと推測されています。これらの事から、日本天文学会では、「キトラ古墳天井壁画は、古代における天文学の水準のみならず、アジア大陸から日本への科学知識や文化の流入を知る事が出来るものであり、天文図は科学的な分析に耐えうる本格的な星図として、天文学史上極めて重要と言う事が出来る。」とし、2019年度の日本天文遺産に認定する事となりました。国営飛鳥歴史公園では、日本天文遺産認定を記念して、キトラ古墳周辺地区を中心に、「飛鳥時代と宇宙、星」をテーマとした飛鳥星まつりを開催。飛鳥の歴史と科学、芸術、手仕事と食を通して、「星と人と四神(大地)が響き合う時間」を、集う皆様と創り上げる事が出来れば幸いです。
10:00~12:00 星の大和橘染めの星のストール ワークショップ
垂仁天皇の命で、家臣の田道間守(たじまもり)が、常世国から持ち帰ったのが"非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)"と言われる大和橘。古事記や日本書紀にも記され、万葉集にも詠まれています。服用という言葉は現在、薬を飲む時に使われていますが、古代では衣を土や植物で染め、そのエネルギーや薬効を衣からいただく事を服用といいました。今今回は万葉集の中でも、特に薬効が高いと言われる本物の大和橘の葉とベンガラを混ぜ合わせ、独自の染料を作りました。それを手織りのカディコットンストールに染めます。そして、清々しい大和橘色の上にお好きな星を二つ、伊勢型紙と胡粉を用いて染めていただきます。飛鳥星まつりにしかない、貴重な万葉植物染めとなります。星の大和橘のストールをご自分の身を持って循環させていただけたらと思います。
*事前申込*
【講 師】ヤマツミワタツミ
【会 場】四神の館内 体験学習室
【定 員】10名
【参加費】12,000円(材料費込み)
【じゃらんnet申込】星の大和橘染めストール ワークショップ
11:00~14:00 生まれた日の地球儀を作ろう
みなさんの生まれた日や記念日など特別な日の地球儀を工作で作りましょう。
※2000年2月8日以降の日にちの地球儀が作れます。
*事前申込*申込〆切:10月1日(水)
【講 師】京都大学 大学院理学研究科 小田木洋子 氏
【会 場】四神の館 ホワイエ
【時 間】①11:00~12:00
②13:00~14:00
【定 員】各回10名(付き添いは1組2名まで)
【参加費】800円
【その他】じゃらんnetにて 「何年何月何日」の地球を希望するか記入ください。
※キャンセルは1週間前までして頂くようお願いいたします。
13:00~14:30 ギャラリートーク 天文図と万葉集
東アジア最古の天文図。古代の人びとは何を思い星を眺め、観測していたのか。
科学者の視点、文学者の視点で対談を行います。
*当日受付*
【講 師】京都大学 大学院理学研究科 齋藤昭則 准教授
万葉集愛好家 岡本三千代 氏
【会 場】四神の館シアタールーム
【定 員】30名
【参加費】無料
10:00~12:00 星マルシェdeミュージック
星の王子様がバイオリンを、プレアデス星人が鍵盤ハーモニカを奏でながら星まつりの会場を練り歩きます。通りがかったら手拍子で是非ご一緒にお楽しみ下さい。星の王子様からメッセージがもらえるかもしれません。
【会 場】四神の広場